フリーランスの税金・社会保険まるわかり【2026年最新】所得税・住民税・国保・年金

この記事の税額・保険料はすべて執筆時点(2026年7月)の目安です。制度は毎年のように変わるので、実際の金額は国税庁・日本年金機構・お住まいの市区町村の最新情報でご確認ください。

会社員をやめてフリーランスになると、いちばん戸惑うのが税金と社会保険です。会社が給料から天引きして代わりに払ってくれていたものを、これからは全部自分で計算して納めることになります。「何を、いつ、いくら払うのか」を知らないと、あとで納付書が届いてびっくりします。

この記事では、フリーランス・個人事業主が払うお金を一通り、初心者向けに整理します。

目次

フリーランスが払うのは大きく分けて5つ

会社員時代に給与明細で見ていた項目を、フリーランスは自分で払います。ざっくり分けるとこの5つです。

  • 所得税(国の税金)
  • 住民税(お住まいの都道府県・市区町村の税金)
  • 個人事業税(業種によってかかる都道府県の税金)
  • 国民健康保険(会社の健康保険の代わり)
  • 国民年金(厚生年金の代わり)

売上をいくら稼いでも、ここから経費とこれらを引いた残りが本当の手取りです。順番に見ていきます。

1. 所得税

1年間の「もうけ(所得)」に対してかかる国の税金です。所得が多いほど税率が上がる累進課税で、5%から45%まで段階的に上がります。計算のおおまかな流れはこうです。

  1. 売上 − 経費 = もうけ(事業所得)
  2. もうけ − 各種控除(基礎控除・社会保険料控除・青色申告特別控除など)= 課税所得
  3. 課税所得 × 税率 − 控除額 = 所得税

税率の目安(速算表)は次のとおりです(最新は国税庁で確認してください)。

課税所得税率控除額
195万円未満5%0円
〜330万円10%97,500円
〜695万円20%427,500円
〜900万円23%636,000円
〜1,800万円33%1,536,000円

このほか、2037年まで所得税額に2.1%の復興特別所得税が上乗せされます。

2025年からの改正メモ:これまで一律48万円だった基礎控除が、所得に応じて58万〜95万円へ見直されました(令和7・8年分は暫定的な上乗せあり)。ニュースで話題の「年収の壁」引き上げは主に会社員・パート向けの話で、フリーランス(事業所得)は給与所得控除の恩恵を受けない点は混同しないよう注意です。

2. 住民税(独立1年目の落とし穴)

住民税は「所得割(課税所得のおよそ10%)+均等割(5,000円前後)」でかかります。ここでいちばん注意してほしいのがタイミングです。

住民税は前年の所得をもとに、翌年に課税されます。つまり会社員をやめて独立した1年目は、前年の(会社員時代の高い)給料をもとにした住民税が、収入の減ったフリーランス生活にのしかかってきます。「独立したのに去年の稼ぎで税金が来る」という時間差は、資金繰りでつまずく人が本当に多いポイントです。

💡 独立後にお金が続くか不安なら、独立サバイバル計算機で「売上ゼロが続いても貯金が何ヶ月もつか」を試算しておくと安心です。住民税や国保の“翌年来る負担”も含めた感覚がつかめます。

3. 個人事業税

これは意外と知られていませんが、すべての人にかかるわけではありません。地方税法で定められた業種(デザイン業・コンサル業など)に該当する場合だけ、都道府県に納めます。

ポイントは事業主控除290万円があること。もうけが290万円以下なら、原則かかりません。税率は業種によって3〜5%です。自分の業種が対象か、率がいくつかは、お住まいの都道府県税事務所で確認してください。

4. 国民健康保険

会社の健康保険の代わりに入るのが国民健康保険です。特徴は2つ。

  • 前年の所得をもとに計算される(住民税と同じくタイムラグあり)
  • 自治体によって保険料が大きく違う

同じ所得・同じ家族構成でも、住む市区町村で保険料がけっこう変わります。年間の上限(賦課限度額)も設けられていて、2026年度は上限が引き上げられる方向です。正確な額は自治体の国保のページで試算できます。

5. 国民年金

厚生年金の代わりが国民年金です。こちらは所得に関係なく定額で、2026年度(令和8年度)は月額17,920円が目安。1年で約21万円です。

なお、払った国民健康保険料と国民年金保険料は全額が所得控除(社会保険料控除)になります。ここは所得税・住民税を下げてくれる大事なポイントなので、忘れずに申告しましょう。

結局、手取りはいくら?

ここまでを一言でまとめると、フリーランスの手取りは次の式で決まります。

手取り = 売上 − 経費 − 所得税 − 住民税 −(個人事業税)− 国民健康保険 − 国民年金

経費率や、青色申告をしているか、住んでいる自治体によって結果は大きく変わるので、早見表の数字は「ざっくりの目安」でしかありません。自分のリアルな数字を知りたいときは、ツールに入力してみるのが早いです。

💡 手取り・税金シミュレーターなら、売上と経費を入れるだけで、税金・社会保険を引いた手取りをその場で計算できます。「あなたの数字」で確かめてみてください。

よくある質問

Q. 税金はいつ払いますか?

所得税は確定申告(原則2/16〜3/15)で精算します。住民税・国民健康保険・国民年金は、自治体や年金機構から届く納付書で、年に複数回に分けて納めるのが一般的です。

Q. 会社員より負担は重いですか?

社会保険が労使折半でなくなる分、同じ額面なら負担感は増えやすいです。ただし経費を正しく計上したり、青色申告や各種控除を使ったりで変わります。まずは自分の数字をシミュレーターで把握するのがおすすめです。

Q. この記事の金額は今も正しいですか?

税率・控除・保険料は毎年見直されます。必ず国税庁・日本年金機構・自治体の最新情報で確認してください。

まとめ

フリーランスのお金は「所得税・住民税・個人事業税・国保・国民年金」の5本立て。特に住民税と国保は前年の所得ベースで翌年来るので、独立直後の資金繰りは油断禁物です。まずは手取り・税金シミュレーターで自分の手取りを、独立サバイバル計算機で“もしも”の備えを確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

コスト最小で制作をしたいという意識強め(笑)

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